ハードウエア構成のコツと立ち上げディスク作成のススメ
ハードウエア構成のコツ
- ノートブック型のPCではあまり手を加える事は出来ませんが、デスクトップ型のPCの場合にはいろいろと工夫が出来ます。
- 周辺装置のインタフェースは、基本的にIDEとSCSIです。 最近はユニバーサル シリアル バス(USB)が登場して、接続はやりやすくなっていますが、まだ接続できる機器が少ないのと、高速の機器は接続できないので、やはりこれらのIDEやSCSIはまだまだ使われていくでしょう。
- IDEは、プライマリとセカンダリの2つのコネクタがあり、それぞれにマスタとスレーブの2台のディスクやCD−ROMを合計4台まで繋ぐ事が出来ます。 しかし、問題は繋ぐ順序です。 理論的にはどう繋いでも動くのですが、少しの工夫で使い勝手が異なってきます。
- また、システムはドライブの順序を自動で決めてしまいますが、その順序はIDEのプライマリから順々にSCSIのIDの順となります。
- 従って、特定のディスクをCドライブにしたければ、この順序の先頭に置くべきです。
- Windows NTのインストール時に、CD-ROMを使用しますが、これも複数のCD-ROMがある場合には、先に延べた順序の先頭のものを使いますので、速度の速いCD-ROMはなるべく最初の方に配置すべきです。 そうでないとせっかく速いCD-ROMドライブを繋いでいるのに遅いドライブしか使えないと言う事になります。 しかしこれはインストール時のみの問題です。 インストール後は問題なく使えます。
Windows NT 用の立ち上げディスク作成のススメ
- Windows NTのNTFSは性能は良いのですが、FATのようにDOSをFDで立ち上げて、、と言うわけには行きません。 通常は必要無いですが、問題が生じたときなどで、NTが立ち上がらなくなった時の対応が出来ません。 FDでNTを立ち上げると言うような話もありますが、現実にリカバリを行おうとすると、実際的ではありません。
- そこで、Windows 95 などでインストールのときに、復旧FDを作成しますが、あれと同じ感覚で立ち上げディスクを前もって用意しておいたらどうでしょう。。
- 最近はどこにでも使えなくなった、小容量のディスクがゴロゴロしていると思いますので、そのようなものを使うかもしくはディスカウントで売っている物を買っても良いと思います。 この場合はSCSIは使いにくいので、IDEが良いと思います。 SCSIでも使えないことは無いと思いますが、IDEのディスクを使っている場合にはブートの順序の関係で使えないでしょう。
- まず、IDEのプライマリのマスタを空きにしてシステムを構築、インストールをします。既にインストールされているのであれば、マスタからスレーブに変更してください。 ディスク上のジャンパの設定の変更で出来ます。ここに立ち上げディスクを繋ぐので通常は空きにします。従って、通常使うのは後の 3チャンネルと言うことになります。ディスク 2台と CD1台で問題はないと思います。
- プライマリのマスタに立ち上げディスクを繋いで、新規のインストールをします。 基本的なインストールだけで良いので、ディスプレイドライバとサービスパックのインストールを含めて、ものの1時間もあれば出来るでしょう。
- 使うディスクは何でも良くて、特にノートブックの2.5インチのディスクで、大容量のものと換装したものが、ねらい目です。 PCのパーツ屋さんへ行くと3.5インチのディスク用の変換コネクタを売っていますし、必要なら形状を含めて同じに出来ます。 1Gb程度で良いですが、 バックアップやインストールCDのコピーを置いておくのなら、2Gbは欲しいところです。 もっとも、FAT16でフォーマットしますから、2Gb以上はサポートできません。
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