シリコンパレーだより(7)
「UniForum」出展の夢がついに実現
ついに「UniForum」にLUNAを出展!
え〜、今回は非常に気分良くこの原稿を書いております。というのは、ついに!!あの “UniFofum” へLUNAを出展できたのです。今までは,見に行くだけしかなく、遠い存在に思えていた “UniForum” がやっと現実のものになりました。
しかし、よく考えてみますと、ここまでくるのにえらく時閤がかかった感じがするのですが、たった2年間のことでありました。 パスポートの入出国の日付けをみていると、2年前の雪のダラスのUniForumを思い出してきました。 いろんな展示会へ行ったことはあってもたしかUniForumはこの時が始めてのような気がします。 UNlXの専門の展示会だけでデータショーより少し小さいくらいの規模にドキモをぬかれて「よし、いつかこのショーにOmronのEWSを出してやろう!!」と心に誓ったものでした。 しかし、ダラスは悲惨でした。ホテルがとれないのでモーテルになり、そのモーテルもがたがた。 夜に着いたので、近くのレストランヘ入ったら,生温い料理を出されてはとんど食べずにでてきました。 最終日は大雪で、空港にたどりつくのが大変。 しかし、飛行機もついでに遅れていたので何とかなった、という訳のわからん旅でした。
今回のショー、 UniForum’90(1月22日〜25日まで) はワシントンDCで行なわれました。 時間がなかったので、初めてANA(全日空)のワシントン直行便に乗りました。 ウワサ通りサービスは最高でしたが、運賃も最高とのこと。 となりに乗り合わせた人はモービル石油のマネージャーでグァムから帰る途中とのこと。 コンピュータの尊門家ではないと言いながら、もさずがにSUNは知っていました(ちなみにLUNAはおろかOmronさえも知りませんでした)。 「Omron知らんとアジアで商売できんぞ」 と言っておきましたけど、なかなか知名度はあがりませんね。 そうかというと、別の時でしたけど、「Omronさんにはよくお世話になっております」ってな調子の日本人にも何人か会ったことがあります。 成田からダレス国際空港(ワシントンDC)まで11〜12時間。 ちょうど、西海岸から日本へ飛ぶのと同じ峙間で、寝るにもちょうどよく、なかなか快適です。 ワシントンでのUniForumは、ダウンタウンのコンベションセンターで行なわれてました。空港からタクシーに乗って行きましたけど、途中に白い建物があったので思わず「あれ何?」と聞いたら、運ちゃんは当然という顔で、「ホワイトハウス」と一言。 朝っばらから観光客(アメリカのお上りさん)であふれていました。
オムロンのプースば人でいっぱい!
オムロンのブースはモトローラの大きなブースのとなりで、おまけに端の方だったので見つけるのが大変。 MAPを片手に、やっとなつかしいOmronとかLUNAのロゴを見つけました。 マイコンショーのブースより小さいくらいで、しかも片隅というのにかかわらず人の入りがすごい!! ひっきりなしにやってきてどんどん質間して行きます。 もっとも、このごろではUniForumも一般の人がたくさんやってきていて、ワークステーションとパソコンの違いは? とか、OS/2とUNlXはどちらがいいか? なんて議論をふっかけてくる人もいました。 しかし何といっても反応がすごかったのは同業他社。 DG(データゼネラル)の人は何人やってきたかわからないし、となりのモトローラはもちろん、Encore社、Unisys社、はてはAmdarl社までやってきました。 その昔、スーパーメイト(知らない人にはスミマセン)を初めて出展したマイコンショーとよく似た雰囲気でした。
今回は、色々と日本の仕事がつまっていたので、ほとんど長岡事業所の人は参加しませんでしたが、いろんな人が手伝ってくれました。手伝ってくれたのは、OASの面々、ずっかり日本にも馴染んだJ君、日本人以上に日本人らしいHさん、アトランタのひょうきん者R氏、東海岸では心強い助人K氏、西海岸ではいつもお世話になっているO氏の方々。
USENlXにも出展!
この他に京都大学の萩谷先生が、併設のUSENlXでGSB(GMW3.0)について発表されました。さらに、USENlXが開かれている同じホテルに室をとってGSBのデモをしました。 最初はこんなわかりにくい所ヘ,本当にくるんやろかと心配してましたけど、いつも最低1人は来客があり、静かですが突っ込んだ議論がされていたようです。 これも初めての試みにしては大成功でした。
UniForumに出展したものは・・・
UniForumに出展したのは、「マルチ88Kのマシン」 と 「現LUNAにMACHをのせたもの」 の2つでした。 おりしもマルチプロセッサ・システムが注目をあびているということもあって、大変な人気でした。 UniForumは年2回あって、夏は忘れましたが次の冬は例のダラスとのこと。 来年は何を出せるかな?
ところで、この時の東海岸は1月なのにバカ陽気。 次の週にボストンに行った時もコート不要。 西海岸のサンフランシスコは結構寒くて、結局一番寒かったのは東京だったということでせっせと持って行ったコートは邪魔になっただけでした。
車のマナーは東海岸と西海岸で大違い!
ボストンヘ行った時、はじめてカーラッシュに出合いました。 いつもはボストンのダウンタウンの中だけなのでタクシーが便利ですが、この時はレンタカーで行ったのでもろにラッシュに巻き込まれました。
しかし、同じ国であれほど車の運転マナーが違うとは信じられません。 ボストンは、ほとんど台北並みですね。 ちょっと間があくと突っ込んでくる。 東京のドライパー顔負けです。 しかも、道が古い道と新しい道が入り乱れていて、とても地図なしで1人では走ることはできません。 これはシカゴでもニューョークでも同じですけど・・・。
一方、西海岸のサンフランシスコはマナーがよいのはビックリするくらいです。 昨年の大地震の時、信号が消えてしまっても交差点では自主的に交互交通して混乱はなかったという新聞記事がありましたが、あれは本当で、信号のない交差点ではみんなきっちりルールを守ります。 要するに先に交差点に入った車から通っていくということで同時に4方向から来てもちゃんと全部憶えていてその順序で発進して行きます。 私など、日本にいる時のクセでドンドン行きますと他の人はびっくりしてブレーキをふんでいました(ごめんなさい)。 運転マナーの極めつけはやはり台湾の台北でしょう。 もし行かれる方は空港からタクシーに、しかも助手席に乗ることをお勧めします。 ヘたなジェットコースターよりはるかにスリルがあります。 むろんシートベルトなんてあるはずもありません。 100Km/hで走っていても前の車はほんとに目の前にあり、横の車は手を出さなくてもさわれそう。 一度お試しあれ。 車がぶつかっているのは見たことがありませんので大丈夫でしょう!
今、アメリカでトヨタの‘レクサス’が大人気
車の話になったついでに、今アメリカで一番人気の車は? と問けば知る人ぞ知るトヨタの “レクサス” です。なんとなくベンツを思わせるデザインと、これでもか!という日本仕様で大人気とのこと。 ホンダのアキュラと同じくレクサスという別系列の販売店でしか売っていません。 ちなみにヒマな時に買った「カー&ドライバ」という雑誌によると、1位はもちろんレクサスLS400、2位が日産のインフィニティQ45と日本車、3位にアウディのV8クワトロ、4位にBMW735i、ず一っと落ちて5、6位同点でベンツ420SEL、ジャガーXJ6、最後にやっとキャデラックSTSという順位でした。 だいたい4万〜6万ドルする車なのによく売れると思います。 知合いの人に聞いたらアメリカはローンが発達してるので買えるとのこと。 まあそれにしてもすごいですね。
ヒマがあった時、販売店をのぞくと、BMWは「なんぼでも値引きする、すきにしてくれ」、 レクサスは「どーやすごい車やろ」、 アウディは「我関せず」、 その他は知りません。
ちょっと乗らせてもらいましたがレクサスはとにかくすごい加速。2トン近い車体を 1/4 SS 16.3秒で引っ張ります。 もっとも雑読によればインフィニティは15.8秒とのことでもっと速いとのこと。 もっとびっくりしたのはチルトハンドルが電動になっていてシートに座るとジーと下りてくるのです。 ドイツの車にはチルトハンドルはどんな高級車にもついていません。 「チルトハンドルないやないの!」と言ったら、座席が上がったり下がったりできるのでこれで十分とのことでした。 もちろんこんな機構は日本車にもついているのですが 「ドライビングの要(かなめ)のハンドルはそう簡単に動かせないぞ!! いやなら人間が合わせるべきだ」とでも言うようなドィツ哲学を感じます。 それに比ベ、日本車は”お客様は神様”の精神で何でも付いています。 こういう調子でBMWの735i は6万ドル,レクサスLS400が4万ドルちょっとでは、やっぱり日本車が売れますよね。
このクラスではありませんでしたが、BMWの750L はとにかくすごかった。 ナンバーでわかる通り 5リッターでV12エンジン、総皮張りシートで7.5万ドルでした! チャンチャン。。
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