シリコンバレーだより(3)
わた∪の自慢「MACH」と「シーフード」を紹介します
LUNAにMachがのります!
みなさんは、5月10日の日経産業新聞のトッブ記事を見ましたか?
『OMRONが国産最高性能のワークステーションを計画している!』という記事でしたが、これはなんと、シス研が過去1年以上シリコンバレーで活動してきた成果の1つなのです。
この記事に書かれているように、マルチプロセッサ構成のワークステーションに次世代のOSのMach(アメリカではマークと読むがアップルのMacとまぎらわしいので、私はマッハと言っている)を移植することになっていて、当然その開発作業はスタートしているのですが、もっと大切なことは、「現状のLUNAの上にMachがのる!」ということがあります。つまり、今LUNAを買っておけば、今年の秋頃にはハードウェアはそのままで、Machが使えるようになるのです。しかもMachは4.3BSDコンパチブルですから、LUNAのUNlOS一Bとコンパチブルです。ですから、それまで使用していたアブリケーションは、全てMachの上で動かずことができるのです!!
MachOSは現在のUNlXよりさらに進んだ分散OSと呼ばれているものの一種で、より先端的なOSと言えます。しかも、使い方は従来のUNlXと全く同じとなれば、今後普及することは目に見えていまず。
この開発作業はすでにお伝えしている(仮)サンノゼ研で行っていたのですが新設立の現地法人が Omron Advanced Systems, Inc. で作業を行うべく体制を整えつつあります(次回のシリコンバレーだよりで詳しく紹介したいと考えています)。
さらにまだ明らかにできないアッと驚く計画もたくさんありますので新聞をよく見ておいてください。(私にもいつ出るのか分かりませんので!?)
さて突然Machの話でスタートしたので面食らった人もいるかも知れませんので口(目)直しに(ホントに食べられると口直しになるのですが)前回、首をつっこみかけたシーフードの話をしましょう。
私の大好物(カニ)についてお話しましょう!
何をかくそう私はシーフード特にカニが大好物でどこへ行ってもこれだけは食ぺてきます。この前、上海へ行ったときは、『上海ガニ』を食べ忘れてまして、いまだに心残りになっております。 アメリカで最も有名なのは、例のサンフランシスコの「ダンジネス・クラブ」です。 要するに「ワタリガニ」の一種で、北のオレゴン州でとれるようです。 このカニの最も美味しい食べ方はよく紹介されているように、何と言っても路上の店で買ってその場でかぶりつく(食べるのではない)がベストです。(しかもゆでたてを!!) ゆでる前のカニは生きていますので、このゆでたてが日本でもめったに食べられないシロモノです。
ちなみにサンフランシスコのフィッシャーマンズワーフのカニ屋さんは、例の大きな丸いカニの看板のある所にかたまっています。メジャーな店はその通り(テイラー通り)に3つほどありまして、最も奥の店はその前にある Grotto's というレストランの直営で、一番おいしいと思います。それより手前には2つほど並んでいます。
おいしい「カニ」にありつくためには・・・
カニはいつでもゆでているのではなく、店に並べてあるものが無くなったときにゆでるので、手にいれるにはこのタイミングが大切です。店の人と交捗するか、待つしかありません。 店に並べてあって、しかも冷たいのは絶対避けるぺきで氷がのせてあるのは問題外です。手で片端からさわってみて温かければ80点、熱ければ90点、カマから上げたばかりなら100点です。もし、今カマに入れたとしても、ゆで上がるのに約15〜20分かかりますので、ヘたをするとゆでたてを食べるのに1時間位かかることもありますが、その味に比べたらそんなことは間題ではありませんよ!
特に気をつけんといかんのは、リクエストを出しておかないとカニミソを洗って捨てられてしまうことです。さすがに Grotto's の店では日本人が多いのか相手が日本人と見ると "You need miso?" と聞いてきますけど、(miso は何とそのまま通じる!) 新米の店員や、他の店では自動的に洗ってしまいます。 私もさんざん待って、やっと買えたカニのミソを危うく捨てられそうになった経験もあります。 こうして苦労して手にいれたカニを、今度は路上で食い散らすわけです。 もう、そこらじゆうにカラを散乱させながら食べてください。 私の定位置は Grotto's 前の古いイカリがおいてある所です。
ここでは、だいたいいつでも日本人が食べ散らかしているようです。食べ終わると少々気になって足でゴミを集めておきますが、次の日になるときれいに掃除されていますね。アメリカは入件費が高いといいながら、こういう仕事をする人はやたらといて、クパティーノのアパートの周辺もいつも誰かが掃除していてやたらときれいです。なんとなくアメリカの底力を感じる話ですね。
最後に最も大切な情報を! サンフランシスコでは、6時以降は何と路上でアルコールはダメなのです。 せっかく行ってもピール無しでは、味は半減しますから特に日没の遅い夏場は注意ください。
フィッシャーマンズワーフのお勧めレストランはここだ!!
フィッシャーマンズワーフのレストランは観光地だけあってあんまりいい所はないんですがついでに紹介しておきますと、先に言った Grotto's が最も有名、従って日本人も最も多い。そのためかスモーキングの席の方が良い所にあります(これは、カリフォルニアでは例外的な事です)。 隣には、Alioto's というレストランがあり、こっちの方が少々フォーマルな感じがします。もっと庶民的な所は少し(ギラデリーの方向)ヘ行った所にある Scoma's というレストランです。
そこへ入るには真っ暗な所を通らねばならず予約も取らないので、日本人はほとんど行きませんが、ここは安いのでいつも満員です。
少々まともなアメリカのレストランはどこでも同じですが、バーがついていてここで食前酒を飲みながら待つというのが一般的です。私は一度3時間も待たされたことがあって、やっぱりアメリカでは予約は入れておくぺきものと心に誓ったものでした。
サンフランシスコ以外で食ぺられる「カニ」と「エビ」について・・・
「ダンジネスクラブ」の他には「ソフトシェルクラブ」があります。「ブルークラブ」の脱皮したてのものをカラごと食ぺます。大きなレストランとか、日本料理屋には必ずあります。どうも5月頃が旬らしくて大きなものが出てきまず。一般的にはカラアゲが美味しいようです。
また、東海岸へ行くとフロリダでしか取れない「ストーンクラブ」があります。 つめの部分だけ食ぺるのでずがそのカラの固くて厚いこと、モロに1mm位あって少々のことでは割れません。 マイアミビーチに Joe's という専門のレストランがあって(シーズンしか開店しないそうですが)中年以上のウェイターがやたらといて、たかがカニを食べるには高い店です。 ちなみに日本ではJALの関連会社が通信販売で売っていますので日本でも食べることができます。
せっかく東海岸までくるとこれはもうボストンの「ロブスター」ですネ。(カニはありませんが・・・)ボストンのロブスターと言えば、Regal Seafood Restrant と決まっていてボストンには支店が何軒かあるのでが、MIT(マサチューセッツ工科大学)のごくそばの Kendoll にもあるのです。 ここにはケンプリッジ・マリオットというホテルがあって、当然(私にとって)ボストンでは最もよいホテルになっています。さらに地下鉄にもすぐ乗れます。
ロブスターは生命力があり2〜3日は生きていますので、もしボストンから日本への直行便があれぱ持って帰れると思います。アメリカ国内であれば宅急便でどこへでも送ってくれます。
ロブスターの大きさは小さいのから大きいものまで色々あって、値段も大幅に違うので、レストランで注文する前にはウェイターとお腹と双方のネゴシェーションが必要不可欠です。
ここまで書いて思いだしましたけど、ついでですから書いておきますと、ロスのサンタモニカの海岸にいつでもゆでたてが食べられる店があります。サンタモニカには一本だけ桟橋があります。その中に一軒だけレストラン風の汚い店があって、そこは水槽の中に「カニ』や「伊勢エビ(ロブスターではない)」を飼っていて、指定したらそれをその場でゆでてくれます。サンフランシスコに比べて1.5倍位値段が高いのでずが、なかなかのものですよ!
今回はMACHとカニという訳のわからんとりあわせになりましたけど、次回も同様御期待下さい。私もだんだんネタ不足になってきましたので、何かリクエストがあれぱ、御遠慮なく社内便にてお送り下さい。
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