シリコンバレーだより（２）
アメリカは道路文明の国
アメリカは道路文明の国
今回はチョット趣向を変えて、アメリカ人の地理感覚について書いてみましょう。
アメリカは道路文明の国であるＩ
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アメリカの道路にはたして何種類の名前（表現）があるのか？ 即座に答えられる人はアメリカ人でもいないと思われるほど、たくさんの言い回しがあります。
普通の道なら、Boulevard、 Avenue、 Drive、 Road、 Way、 Park、 Way、 Court、 Lane、 Street。 別の見方をすれば、Freeway, Expressway,,。 それぞれに何となくイメージがあり、Boulevard なら往復６車線の大通り、Avenue は有名なニューョークの5th Avenue、 Drive や Road はチョットいなかのさみしい感じ。 Court は住宅の中の生活道路。 Lane はあぜ道（ちょっと言い過ぎかな？ ちなみにオムロンのシカゴのいなかにあるＯＢＳの住所はPenny Lane です）。 こう書き上げるとアメリカの道路文明を実感しますネ。
一方、日本は一つの魚にいくつも名前があるように、魚文明の国なのでしょう。 しかしシーフードで日本が負けてるものがあります。 エピです。 アメリカでは小さい方から Shrimp、 Prawn、 Lobster と３つも独立した立派な名前がありますが、何で日本語には「ｘｘエビ」という名前しかないんでしょうネ。 これは今後の私の課題となっています。
道路の話に戻ります。アメリカの住所が道路表示のせいでわかりやすいという話をよく聞きますが、もし一軒の家が２つの道路に面していたら（表通りと裏通り）どっちの道路名で表示すると思いますか？ もちろん表通りなのですが、どっちが表通りかわかりますか？ さっきの分類で立派な方の道路？ 残念でした。答えは車庫の入り口の方です。 日本の（私の？）感覚では、車庫の入り口なんかは裏通りと思えますが、アメリカは車本位の国なので、それが玄関なんですネ。 交差点の角に建物がある場合も同じで車の入る側の道路を住所表示に使います。 （私は、ずーっとアメリカの知人の家にウラロから入っていたことになります。 アーはずかしい。）
アメリカ人は方角オンチ？！
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この間、アメリカで道を聞きまくっていたら意外な事実に気がつきました。 「アメリカ人は地図を書けない。」「完全な方角（not方向）オンチである。」 アメリカで道を聞くと必ず「この道を何ブロック行って左へ曲がりさらに何ブロック行ったら、・・」と相対座標で教えてくれるのです。其レンタ会社のコンピュータナビゲーションシステムも、プリンタで同じ調子でダラダラと印字してきます。
最初は、口で言うとこうなるのかナーとか、地図を出すのは大変やからプリンタでキャラクタで文章出すのかナーと納得していたのですけど、こう何回も続くと、何かおかしいと気づきまして、イジワル・テストをすることにしました。道を間くとき紙とペンを用意して地図を書けと言うテストです。 そうすると、面白いことに、アメリカ人はとにかく地図を書こうとはするのですが、途中でわからなくなって、「要するにやな一、あの角を曲がって．・・」と、もとへ戻ってしまうのです。
たしかに太陽が頭の上にあって、目印になる山も見えない砂漠の真ん中では、地図は役にたちません。常に移動している人は遠くに見える山もランドマークにはなり得ないのでしょう。 一方、我々農耕民族は定住しているので、絶対的な方向感覚が養われたのではないでしょうか？
こんな理由で、アメリカ人などの、もと狩猟民族は宇宙から地球を見ると、日本人などのもと農耕民族に比べて、よりはるかに大きなカルチャーショックを受けるのではないですか。宇宙飛行士は、みんな大きなカルチャーショックを受けておかしくなったり、大成功したりしているそうですが、ヒョットするとこの辺に原因するのかもしれまぜん。
「Ｎｏｒｔｈ」「Ｓｏｕｔｈ」ば「のぼり」と「くだり」みたいなもの？！
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もう一つものすごく気になるのは、フリーウェイなどの入口の「North」とか、「South」の表示です。 たしかにずーっと行くと北とか南へ行くのですが、その入り口ではどう考えても逆の方向とか、西や東に向いていることがあって、日本的な感覚では混乱してしまいます。
例えば、シリコンバレーには東西に走る道もたくさんあるのに、表示方向はほとんど「North」か「South」です。 たしかにシリコンバレーは縦に長くてそう考えられないこともないんですが、地図も書けないアメリカ人にしては、何かおかしいなー、と思っています。 最近はじゃまくさくなって、あれは方向を示しているのではなく、単なる符丁としての表示だと理解しています。
要するに日本で言えば、「のぱり」「くだり」に相当するのでしょう。東京付近や幹線なら「のぼり」「くだり」はよく分かりますが、地方へ行ったら「なんでこの方向が「のぼり」やねん？」と思うことがよくありますが、あれも同じで単なる定義だと思いこめばいいのです。
アメリカのフリーウェイの表示も単なる定義だと思わないと、変に考え込んでいると交通事故を起こしてしまいますョ。この件に関しては、何か自説をお持ちの方はご連絡下さい。
