仮称「久保田八尾マンション」への要求書
平成11年2月15日
平成11年1月18日、27日と協議を進めてきたが、実質的な進展は全くない。 ここに改めて、関連町会の要求を含めて当方の要求としてここにまとめる。 鹿島建設株式会社はいわゆるゼネコン大手しての社会的な責任の重要性を更に自覚すべきで、「法に触れなければ何をしても問題ない」と言う態度を根本的に改め、真摯に周辺住民の声に耳を傾けるべきである。 南棟6階部分を5階にする事 南棟6階部分の、特に西から第1,2室目は、「プライバシー侵害」や「物理的心理的圧迫感」から「5階建て」とする事。 当初計画は5階であったはずでこれがいつのまにか6階になったのは、前進と言うよりは明確に後退であり、これを受け入れる事は全く出来ない事は明らかである。 南棟の、西から第1,2,3、4室目は第1案から、あと4.5m北に下げる事 南棟全体を東に50cm程度ずらせる事、あるいは南棟の長さを全体で50cm程度短縮する事など技術的な問題で、実現可能と考える。 いずれにしても何らかの方策案を提示する事。 プライバシー保護のための目隠しの設計を着工前に行う事 平成11年1月27日の会議では、これを無視するような発言も見られ、従来「検討する」と明言しているにもかかわらず、現実には消極的な態度が散見される。 南側だけでなく東側や北側にも配慮が必要である。 特に南側は洗濯物を干す事が考えられ、外観上も好ましくなく、これへの対応を真剣に考える事を要求する。 更に周辺への景観に多大の影響がある事も予想出来、十分かつ詳細な景観アセスメントを行い報告書を提出する事。 また、いずれの場合も敷地南側の現状立ち木をそのまま残す事。 排水特に雨水の排水問題を解決する事 当地は低地であり、多量の雨水の場合に冠水する恐れが、非常に高い。 盛り土を最低限度にする事と、周辺への雨水の漏洩を防ぐ具体的な設計を事前に行う事。 軟弱地盤に対する対策 当地は元水田地帯で地盤が軟弱で大規模な工事のため地盤沈下の恐れが高い。 従って事前の周辺地域の詳細な地盤調査を行う事、及び詳細な調査報告書の提出を要求する。 また、周辺に多く存在する井戸への影響を明確に事前に調査し報告書を提出する事。 風害に対する影響報告を事前に行う事 中高層の建築物によるいわゆる風害が周辺でも多発していると言う風聞がある。 これに対する十分な事前調査と詳細な報告書の提出を要求する。
電波障害への十分な配慮と調査報告を行う事 特に生駒山からの放送電波への影響、並びに衛星放送電波の影響を詳細に事前に調査報告、対応を行う事。 更に将来に渡る当該マンション建て替えまでの保証を十分計画する事。 また周辺のアマチュア無線家の無線設備への影響も十分調査する事。 工事用車両並びに完成後の車両の通行 現在、山本町並びに東山本町と協議中との事であるが、当方としては工事中における建築資材の搬入は、搬入道路を分散する事並びに可能な限りの小型車両による搬入を要求する。 更に当マンション完成後の当地近隣の通行は、これに強く反対する。 駐車場、駐輪場問題 当方の西側の遊休地を駐車場として使用する計画があるとの事だが、騒音防止、特に朝夕の騒音防止について、具体的な方策を事前に了解を取る事。 また、当方の敷地とは十分な道幅を取る事。 当マンション東側の駐輪場に関しては、これを道路側ではなく、敷地内に移動する事。 このように問題が山積している中で、工事着工を強行するための説明会の開催を意図していると言う事であるが、これは既成事実を積み重ねる意図だけで開催されようとしている。従来からの進め方を見ていても何等の了解無しに進めようとする意図が明確である。 このような基本的な対応が不確定な現時点では、計画の前進を少しでも容認する事は絶対に出来ない。 以上 重大なる決意をもって要求する。 以上 |