前略 私は御社が大阪府八尾市に請け負い建設計画中の仮称「久保田マンション」の最隣接地の住民でございます。 全般以来前期の建設につき御相談をしてまいりましたが、なかなか誠意のある回答をいただけませんので、こうして直接お手紙を出させていただく事になりました。 御担当は蔵本部長でございますが、お話は聞いてはいただけますがその結果はほとんど何もありませんでした。
私どもは、良くあるような建設反対を叫んでいる訳でもなく、極めて紳士的に対応しているつもりでございます。 当跡地の解体、整地に関しても極めて協力的にさせていただいている積もりでございます。 しかしながら、話の中では「法律に触れなければ、問題ないはずである」と言うような発言が見られ、私どもが協力的である事を良い事に住民感情を無視した話し合いがなされてきました。添付のような要望書も出させていただいておりますが、後で施工主に直接問い合わせると、そういう要望は聞いた事が無い。聞いておれば対応できたが、今となっては費用の点で出来ないのではないか? と言うお話でした。 暗に御社の責任で解決できるはずであると言う事のようでした。 私どもは、大会社で社会的責任も大きい、また最近ではマスコミに良く登場するいわゆるゼネコン会社の中でも大手の鹿島建設株式会社が「法律に触れなければ云々」と言う事をいわれるのはまったく心外です。こういう事では信頼感も大いに薄れてきております。
また、解体整地時点では倒木による破損、更には無断立ち入りによる修理、修理後の無確認や私有地の無断占拠など、数々の問題が出て来ています。 一部には既に個別での解決はしているものの全体としては解決に至っていないと認識をしております。 言うまでもない事ですが是非、社会的責任が大きい事を再認識された上での対応を強く望みます。 当地に住まいしており、交渉の矢面に立っていたました私の父親が、先月突然死去いたしました。一部の親戚筋ではこれは無理な誠意の無い交渉の心労がたたっての事であると言う声も法事の集まりの中でも出てきているほどです。 死因には不明な点もあり実際、曾根崎署での検視も行われそのために葬儀が丸1日遅れてしまいました。 またこの件に関してもあれだけの交渉を行いながら、そちらから何の挨拶も無いのは遺族としても非常に残念に思います。 また、建設にからんで器材搬入の経路に当たる住民からも極めて強い反対の声が出てきています。 強硬な意見としては強制的に通行を禁止すると言うような、私どもから見れば非現実的な意見も出ているようですが、心情的には同意できる点も多いにあります。 私どもの家屋は建設による圧迫感はもとより建設中の振動、家屋への影響など、両面に渡って大きな影響を受けますのでこの点を強くご配慮お願いいたします。建築確認も下りたと言う事も漏れ聞いてはおりますが、何ら正式の説明会も開催されてはおりません。 これからは是非誠意ある対応をお願いいたします。 交渉がこじれて泥沼になる事は私どもにとっても影響は大きく望むところでは全くありませんので、繰り返しになりますがよろしく誠意ある対応を是非ともお願い申し上げます。 早々
平成10年12月26日
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