CF-R1 のディスクをSSDに換装する
CF-R1NCAXR
CF-W2のSSD換装が思いのほかうまく行ったのと、効果が高かったので、同じSSDで、CF-R1をSSD換装してみました。 自分用のメモを兼ねているので、細かいです。 CF-W2より分解は簡単でした。 製品としての完成度は高い感じです。
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【SSD換装の結果】
まあ速くなった。 CPUが遅いので、目立って速いわけではないが、スワップが起きたときなどは、スムーズに動く。 元のディスクでも、それなりに使えた。 音がしない、静か。 元のディスクがカラカラとうるさかったので、大助かりです。 ディスクの電力が不要となって、バッテリが長く持つ(計測はしていませんが)はず。 多少は軽くなったはず。 使い慣れたOSと、アプリの再インストールをせずに、今後も使える。 初期投資は、SSDの\9100程度。 後はやる気と根性。 いつも問題になるディスクのピンの処理は不要。 詳細は→
役に立つ参考情報はこちら→
【換装手順】
その1 機材の準備
CF-R1は、内蔵CDドライブがないので、少し用意する必要があります。
ブート可能なDVD/CDドライブで、手持ちの LF-P567Cを使いました。
CF-R1はUSB1.0とUSB2.0が人づつしかないので、このドライブをUSB2.0につなぎました。 左側面にあるコネクタです。
ターゲットディスクは、ATA-USB変換器で繋いで、USB1.0つまり右側奥のコネクタに繋ぎました。 これを逆にすると、CDドライブが認識されません。 またUSBハブを使って繋ごうとすると、これもUSB2.0に繋ぐと、CDドライブはOKですが、ディスクを認識しません。
相性があるのかもしれませんので、他のドライブや変換器では、うまく行くのかもしれません。 しかし、このCDでUSB2.0 で次の引越し用ツールを立ち上げて、USB1.0 に繋いだディスクにコピーします。 この時に、隠されている回復パーティションを見えるようにしておかないと、回復パーティションがコピーされないのですが、これを忘れてしまって、今回はCドライブとDドライブだけのコピーになってしまいました。 USB1.0 での転送なので、SSDは高速なのですが、結局 20Gbをコピーするのに、4時間近くかかってしまいました。
その2 ディスクの引越し用ツール
この機会にOSのクリーンインストールをしても良いと思いますが、手間が大変なので、まず元のディスクの中身をSSDに引っ越します(コピーする)。
http://www.easeus.com/disk-copy/home-edition/
からフリーのツールをダウンロードして、ブート可能なCDを作ります。
ダウンロードと言っても、ダウンローダーが動くだけで、PCへのインストールはしないようです。 通常のダウンロードと異なるので気持ち悪いですが、問題ありませんでした。
起動して、ブランクのCDを用意すると、ブータブルなCDが出来ます。
他にも類似のツールがありますので、探してみてください。
このツールは柔軟に出来ていて、ソースのディスクよりサイズの小さいターゲットのディスクにもコピー出来ます。 しかし、前の方は良いがはみ出す部分があるので、そこは自己責任でと言うことです。 全体に英文ですが、マニュアルの英文も非常に読みやすくて、技術者が書いたわけの分からん文章とは大違いです。
その2 引越し
これを、CF-R1につないだCDドライブに入れて、BIOSでCDからのブートを優先して、起動。
丸ごとの場合は、Disk Copyを選んで進む。 パーティション毎のコピーもできて、この場合は、ディスクひとつでもOK。 要するにひとつのディスクにパーティション毎のコピーを作ると言うこと。 Disk Copyの場合は、ディスクが2つ無いと実行出来ません。
ターゲットのSSDは、IDE-USB変換器に繋いで、書き込む。 ちゃんとドライブを認識する。 ここで使ったのは、たまたま直前に上海問屋で衝動買いした、 EVERGREEN EG-SATA56 シリアルATA ATAPI(IDE) USB 変換ケーブル (ハードディスクケース)、 2,980円也。 これでなくてもいろいろ転がっていると思います。 写真はそれを使って、コピーをしているところ。 CF-W2は、内蔵CDドライブがあるので、非常に助かります。 無いと、ディスクを引き抜いてからのコピーになります。 練習台としては良いと思います。
その3 ディスクの交換
CF-W2に比べて、格段にやさしいです。 キーボードもキチンと止められているし、製品としての完成度は高いと思います。
まずは、裏を返して、見えている螺子を全部外す。 結構細かい螺子なので、キッチリ合うドライバを選定してください。 少し硬くて、いい加減に回していたら、ひとつの螺子の頭が利かなくなってしまいました。 それで一本は止めていません。
ま外したら、バッテリパックを外したところに穴が空いているので、そこを押して、キーボードを持ち上げます。 ファンクションキーのF1付近にひとつだけ爪がありますので、慎重に外す。 CF-W2のように粘着してあることは無いです。 キーボードを持ち上げたら、パームレストにたくし込んであるフレキを引き出して、コネクタから外す。
CPUの放熱板が見える(茶色、銅色)ので、螺子を外して、ゆっくり持ち上げる。 伝熱シートで粘着しているのゆっくり外す。
次にパームレストを外す。 爪はないが、前方で引っ掛けてあるので、ゆっくり外す。
すると、下にディスクが見える。 右のタブを持って引き上げる。
ディスクは簡単なジャケットに入っている。 ゴムシートで厚みを調整してあるので、それもはがして、SSDに貼り付ける。 SSDは、ディスクの凸凹まで忠実に再現してあるには、びっくり。
この細いゴム板も外して、SSDの同じ場所に貼り付ける。 ディスクは20Gb。 もしブート可能なCDドライブがなければ、この段階で、別のPCでディスク-ディスクのコピーをしてください。
これでSSDと交換して、元に戻して終わりです。
失敗をしました。 途中で、紅白のケーブルを抜いたのですが、これを入れ忘れ。 組み立ててから、音が鳴らないので変だと思って、考えたら、思い出した。 また途中まで分解して、コネクタを戻して完成。 この時に、螺子をひとつ壊してしまいました。
【参考情報】
隠しリカバリー領域のコピー方法
隠しリカバリー領域をSoftを使わずにCopyするためには、表示させる必要があります。そのユティリティが用意されています。また、このリカバリー領域をDosから操作できる領域にCopyしておけば、FDでDosを立ち上げた後、WindowsXPをリカバリできる様です。
1)WindowsXP上から「C:\util\oxp\tools\showRHDD.js」で隠しパテーションを可視に変更する
2)換装用HDDのパーテーションをC・Dドライブに分ける。
(リカバリ領域を格納するパテーションは、FAT32でHDDの最後尾に2.93GBが位置するように設定する)
(リカバリ領域のファイル容量は、1.4GBしかありませんが・・・)
3)換装用HDDのDドライブに上記のリカバリー領域をすべてCopyする。
4)FDで立ち上げ「D:\ER\PQER /cmd=d:\1st2kxp.txt /img=d:\install1.pqi」を実行しリカバリを行う
「/cmd」 スイッチでスクリプトファイルの位置を指定
「/img」 スイッチでイメージファイルを指定
5)WindowsXPが導入できれば、「C:\util\oxp\tools\hideRHDD.js」でリカバリ領域を隠し設定に戻す。
(換装用HDDのパテーションは複数に分けることが可能だと思います。リカバリ領域はHDDの最後に位置させれば良いかと思います。)
*リカバリ用隠しパテーションを表示させるコマンドは「C:\util\oxp\tools\showRHDD.js」
*リカバリ用隠しパテーションを非表示にさせるコマンドは「C:\util\oxp\tools\hideRHDD.js」
※両コマンドともに、「Administrator」権限で実行する必要があります。
PCの型式 CF-R1NCAXR
バッテリCF-YZSU24 7.4V 4.4Ah
古い世代のLet's ntoeは特殊な2.5インチIDE HDDを採用。 41pinに3.3Vがロジック電源として、 42pinは、モータ駆動用として5Vが必要。 従ってLet's ntoeに採用されている MK4025GASL, MK4020GLS, MK2020GLP などは、41PINが3.3V/5.0V兼用になっている。 しかし一般の市販のHDDは、41・42pin共に5Vとなっていて中で繋がっている場合がある。 両方とも5Vを供給しないといけない場合もある。 従って、これと換装するときには、HDD側の41pin(Logic 5V)を折るか絶縁するかショートする必要がある。 折ってしまった時で内部的に繋がっているときは、ロジック用の電源は、42PINのモーター用から取られるので問題ない。
今回使用したSSDは、念のために41と42Pinをテスタで当たってみたら、導通が無い。 従って、そのまま使っても問題なし。 詳しく調べた人に寄ると、41Pinのパターンが無いそうな。